治療法|主な神経ブロックを説明
星状神経節ブロック
喉仏の外側2cmほどで深さ2cm程度の所に頸椎の外側に張り出した突起(横突起)の前面に局所麻酔薬を注入します。頸部にある交感神経と言う自律神経を麻痺させ、頭部や上肢の血流が改善し、また交感神経が関与した痛みが緩和されます。また血流が改善し自然治癒力の増強を促します。
対象疾患
顔面神経麻痺 慢性頭痛 頸椎症 頸椎ヘルニア 胸郭出口症候群 頭部帯状疱疹神経痛 など
硬膜外ブロック
背骨の中心には脊柱管と言うトンネルがありその中に硬膜と言う膜につつまれた脊髄が通っています。
背骨に針を刺し、硬膜の外側に針をすすめ麻酔薬をいれると、脊髄の枝(脊髄神経)や交感神経に麻酔がかかります。針を刺す場所により仙骨硬膜外ブロック、腰部硬膜外ブロック、胸部硬膜外ブロック、頚部硬膜外ブロックに分かれます。
慢性疼痛では交感神経関与の疼痛が多く、首から足までの慢性痛に非常に有効な治療方法です。
背骨に針を刺し、硬膜の外側に針をすすめ麻酔薬をいれると、脊髄の枝(脊髄神経)や交感神経に麻酔がかかります。針を刺す場所により仙骨硬膜外ブロック、腰部硬膜外ブロック、胸部硬膜外ブロック、頚部硬膜外ブロックに分かれます。
慢性疼痛では交感神経関与の疼痛が多く、首から足までの慢性痛に非常に有効な治療方法です。
神経根ブロック
脊髄神経に直接針を刺し、麻酔薬と抗炎症薬を注入するブロックです。硬膜外腔にも麻酔薬が少量移行し、交感神経の遮断効果もあります。レントゲン透視下に刺します。
硬膜外ブロックが感覚神経と交感神経の両方を遮断するのに対し、神経根ブロックは体性神経優位のブロックです。(交感神経にも作用します。)
脊髄神経により 第2頚神経脊髄神経節ブロック 頸部神経根ブロック 胸部神経根ブロック腰部神経根ブロックなどに分かれます。
硬膜外ブロックが感覚神経と交感神経の両方を遮断するのに対し、神経根ブロックは体性神経優位のブロックです。(交感神経にも作用します。)
脊髄神経により 第2頚神経脊髄神経節ブロック 頸部神経根ブロック 胸部神経根ブロック腰部神経根ブロックなどに分かれます。
対象疾患
腰椎ヘルニア 腰部脊柱管狭窄症 腰椎症 頸椎ヘルニア 頸椎症 帯状疱疹神経痛 など
腕神経叢ブロック
頸椎から腕に腕神経叢と言う、神経の束がはしっています。腕に痛み、しびれがある疾患に対し超音波下、あるいはレントゲン透視下に針を穿刺します。感覚神経のブロックだけでなく交感神経のブロック作用も有します。
対象疾患
頸椎症、胸郭出口症候群で適応となります。
交感神経ブロック
自律神経のなかで、血管を収縮させる働きのあるのが交感神経です。慢性疼痛には交感神経を通る痛み信号もあります。
脊椎に張り付いて首から腰まで縦走しています。この神経をブロックすることで、慢性疼痛が緩和されます。お風呂で温まると痛みが和らぐ場合有効な可能性があります。
脊椎に張り付いて首から腰まで縦走しています。この神経をブロックすることで、慢性疼痛が緩和されます。お風呂で温まると痛みが和らぐ場合有効な可能性があります。
対象疾患
神経障害性疼痛(帯状疱疹後神経痛、幻視痛、がん性疼痛の一部、神経損傷後の慢性痛など)
超音波 レントゲン透視下 ブロック
超音波 レントゲン透視を施行しながら、針先をより正確に神経の近くに移動させ薬を届ける方法です。
レントゲン透視により 頸部 胸部 腰部神経根ブロック
超音波ガイド下により 頸部神経根ブロック
をそれぞれ施行します。
レントゲン透視により 頸部 胸部 腰部神経根ブロック
超音波ガイド下により 頸部神経根ブロック
をそれぞれ施行します。